尿路結石

NKH_93

NKH「健康ライフ講座」日本機械保線株式会社社内報

カルテ44 <内科、救急診療科> 尿路結石

2012/4/20

 


○概 説○

腎臓で作られた尿が排出される尿管→膀胱(ぼうこう)→尿道までの経路を尿路といい、その経路上に石が生じると尿路結石となります。臨床的に問題になることが多いのが、腎臓の出口から膀胱までの間の尿管と呼ばれる部分に石が詰まった状態で、その状態を尿管結石と呼びます。比較的頻度の高い病気の中で、胆石や痛風とともに痛みの強い代表的病気の1つです。腎臓の出口付近の腎盂(じんう)と呼ばれる部分で生じた石が、尿管の狭い部分に詰まり、尿の流れが止まった時に激しい痛みの発作が起きます。石ができる原因は、ほとんどの場合はっきりせず、時にカルシウムの代謝をコントロールするホルモン機能の障害が認められます。

○症 状○

突然襲ってくる背中や腰や下腹部の激痛発作が典型的です。あまりに痛くて、どこが痛いのかさえ分からないこともあるくらいです。また、石が尿管の狭いところを通過してしまうと、嘘のように痛みが消失してしまうことも本症の特徴です。一般的に尿管には狭い個所が2か所あります。運が悪いと1つの石で2度痛むことになります。また、尿が濁ったり、血尿になることもあります。

○診 断○

症状と血尿の存在でほぼ診断がつきます。超音波で石を確認できる時もあります。<

○治 療○

痛みを抑え、水分を補給して石の自然排出を待つことが原則です。しかし、長時間にわたり石が詰まって腎臓の腫れる水腎症(すいじんしょう)の状態が続くと腎臓の機能が障害されますので、すみやかな対処が必要です。身体の表面から特殊な装置を用いて衝撃波を当て、石を細かく粉砕する治療が開発されており、今では一般化されています。それでもだめな時は、内視鏡や手術により石を取り出すことが必要になる場合もあります。

○その他○

本疾患は、比較的頻度が高いのですが、原因がわかっていないので、特別な予防対策はありません。偏った食事をせず、十分な水分を日頃から摂取し、適切に運動を継続することが大切です。

    

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