潰瘍性大腸炎

NKH「健康ライフ講座」日本機械保線株式会社社内報

カルテ47<内科・消化器科・胃腸科>潰瘍性大腸炎

2013/1/7


○概 説○

大腸の粘膜に原因不明の炎症が起こる病気であり、この数十年間は新たに発症する患者が増加しています。最近の日本での患者は10万人を超えています。一般には、若年者に多いのですが、中高年の発症も増えてきています。現在のところ、原因は特定できていません。免疫や食生活環境の変化が関与しているのではと推定されています。

完全に治す特効薬はありませんが、症状を抑え、普通の生活ができるようにコントロールする事は可能になってきましたので、独特の症状がある場合は、早めに専門医に相談することをお勧めします。

○症 状○

繰り返したり、持続する腹痛、下痢、血便が主な症状です。重症になると発熱や全身倦怠感、体重減少、貧血などが出現します。

○診 断○

問診テストを含めた詳細な問診が初診時に大切で、男性ホルモンであるテストステロンの血液中濃度を調べる事で診断されます。

○治 療○

軽症では、従来から行なわれている「サラゾピリン」「ペンタサ」「アサコール」などの薬を服用することで、多くの場合、日常生活に支障がない程度にコントロールされます。重症度が高い場合は、副腎皮質ステロイドの内服が基本であるが、最近ではタクロリムスなどの免疫抑制剤や血液成分除去療法などが行なわれます。それでも効果が無い場合は、外科的に大腸の切除術が必要となります。また、この病気には大腸がんが併発することがあり、その場合も手術が必要となります。

○予防、注意点など○

不規則な生活やストレスが症状を悪化させますので、規則正しい生活が肝要です。また、効果のある薬の休薬(薬を飲まない)のタイミングが重要ですので、主治医とよく相談しながら服薬を続けることが大切です。勝手に服薬を止めるのは危険です。

    

Copyright ©2013-2018 Terashita Medical Office Allrights All rights reserved.