風疹

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NKH「健康ライフ講座」日本機械保線株式会社社内報  №98

カルテ49  内科、小児科

2013/7/22

 


○概説○
日本では俗に「三日はしか」と呼ばれていたもので、「はしかの軽いもの」という印象がありました。
近年発症する患者が減少し、数年に1度大流行する傾向がありましたが、平成25年は、過去最悪の大流行の兆しをみせているために注目されています。ウイルスによる感染症で、たいていは数日で自然治癒しますが、妊娠初期や中期の妊婦がかかると、胎児に心臓などの先天性疾患を起こす可能性があり、この事が今回の流行で問題視されています。
ワクチン接種が唯一の対策となります。
特に昭和54年から62年生まれの人は、日本での予防接種に関する法律の変わり目と重なり、充分なワクチン接種が行われていない可能性が高く、流行に影響していると考えられています。風疹にかかった事がない人は、ワクチンの摂取が望まれます。
 
○症状○
感染後、2~3週間の潜伏期のあと、発熱、発疹、リンパ節腫脹が出現します。発疹は顔から始まり、身体の中心部から手足に広まっていきます。主に耳から首の後ろのリンパ節が腫れます。放置しても数日で症状は消えます。発疹出現後、ウイルスの排泄は激減し、他人に移す可能性は低くなります。
 
○診断○
特徴的な発疹の出現と経緯で診断がほぼつきますが、確定診断には血液による抗体検査が決め手となります。
 
○治療○
根本的な治療法はなく、対症療法にて経過を観察する事でたいていは問題ありません。妊婦の場合は特別な配慮が必要になります。
 
○ワクチン○
過去に風疹にかかった事がなく、中学生の時のワクチン接種を行っていない人は、予防的ワクチン接種が重要です。妊娠の可能性のある女性は、ワクチン接種後2ヵ月間は避妊の必要があるとされています。妊婦が風疹に感染した場合は、産科の担当医とも十分に相談して対応する必要があります。
 
    

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