吹っきりのち復活⑪  吹っ切りお勧めリスト

 

2002.5~2003.4

吹っ切りのち復活⑪

吹っ切りお勧めリスト

ばんぶう

2003.3

日本医療企画


いろいろな場面を想定しながら吹っ切りの効用について書いてきた。総括第一弾として、読者の方々に役に立ちそうな吹っ切りアイテムをまとめてみよう。それらから撤退することにより、人生や生活が豊かになりそうな「もの」や「こと」を思いつくままに列挙してみたい。 「慣習的な接待」「愚痴いろいろ」「反省のない後悔」「不要不急のだらだらメール」「携帯電話」「タバコ」「必要以上のお金儲け」「子供の過保護」「上司の悪口」「部下への溜息」「仕事上最低限以外のパソコン操作」「惰性的な年賀状」「つけっぱなしのテレビ」「業務以外の実用書」「憎しみと疑い」「老後の過剰な心配」。次に、比較して欲しい吹っ切り方法の一例である。「目的明瞭な接待」「辛いことにも味がある」「受け入れと反省」「緊急メール・連絡メール」「固定電話の活用と余裕のある約束・スケジュール」「時々の葉巻」「使い道のある範囲内の収入」「子供への無条件な愛情」「上司への忠誠と進言」「部下への愛情に基づいた厳格な教育」「脇役的パソコン使用」「全部手書きの年賀状」「見たい番組を決めてみるテレビ」「役に立たない探偵小説や純文学や歴史探訪書など」「憎しみ・疑いからは逃げる」「老後への必要十分な備え」。
 私が医療決断の支援という仕事をしていて分かったことは、人間にとって最も嫌なことは「不安」だということである。吹っ切りの効果は不安を振り払うことに重点がある。今回のリストは、それぞれ意外と奥が深い。例えば、10年前には「携帯電話」をほとんどの人は持っていなかったし、無くても生活が成り立っていた。今は持たなければ不便による被害は甚大であろうが、その代わり得られる吹っ切り効果も多岐にわたる。そのリフレッシュ効果は絶大と想像する。読者諸氏も1ヶ月ほど試してみてはいかがであろうか。

    

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