ホームドクター“主侍医”の存在 2

表紙

Health Report

新しい医療システムが誕生

ホームドクター“主侍医”の存在 no.2

旅行読売 2003年 1月号

2003.1.1

旅行読売出版社


契約金60万円、顧問料月額5万円で健康を管理

プライベートドクターを持つことであなたの人生がより豊かになる!
病院という既定の枠組みから離れ、きめ細かく患者に対応できる主侍医という存在。

今回は日本の医療に疑問を投げかけ、自ら主侍医として50人のクライアントを持つ医師・寺下氏に主侍医の必要性をインタビューした。


■主侍医という試みは10年前から始められたそうですね。
日本の医療のために「かかりつけ医」や「主治医を持ちましょう」と啓蒙していても、結局、口で言っているだけではダメだ、と思い始めたところからスタートしました。
まずは実践してみようと自ら主侍医を始めたのです。
発起した時に友人が契約者1号になってくれて、主侍医という仕組みがクチコミで広まり、現在は50人前後のクライアントが登録されています。
■クライアントにとって、主侍医としてのもっとも大きな役割はなんですか。
現在は医療が発達し、専門分野の細分化が進む中で、患者さんのニーズに合わせた臨床判断が難しい時代です。いくつかの治療法から選択肢が必要な場合、インフォームドコンセントやインフォームドチョイスとなります。つまり、担当医から検査や治療法の説明をして患者さんの同意を求めるのですが、専門知識を持たない患者さんが的確な判断をすることは困難です。そこで、主侍医は担当医師から専門的な話を聞き、患者さんの立場になって今後の治療方針について検討し、患者さんの決断を支援する医療判断を行うのです。
「おまかせ」の治療法ではなく、主侍医が患者サイドに立って判断
■患者のほとんどは専門的な医学知識がないのですから、選択を迫られても難しい。それを専門家である主侍医が代理人として、医師と患者の間に立って取り持ってくれるということですね。
たとえばクライアント(主侍医契約者)から健康相談の電話をいただいたとします。主侍医はいくつかの症状を開いて、だいたいの病気を想定し、かかるべき専門科を判断します。
私は医療のコンダクター的な立場にいますので、医学事務所の長年の活動の中で培った専門医の人脈の中からどのドクターにかかればいいか、水先案内ができるわけです。その後の結果もこちらにフィードバックして、治療へと導いていくのです。
■そうなると一人ひとりの健康状態、体質なども知っておく必要がありますね。
そうですね。また一人ひとりのライフスタイルが違いますから、クライアントに対しては阿吽の呼吸が必要なところもありますね。ドクターを紹介するにも、本人との相性なども配慮しなければなりません。極論になりますが、がんなどの難病の告知についても事前に話し合っておく必要があります。だからこそ、対等な立場で冷静な話し合いができるように、健康な時から主侍医契約を結ぶことを大前提としているのです。
メディケーションシステムで“いざ”という時にも安心
■メディケーションシステムを取り入れているそうですが、それはどのようなことですか。
それは主侍医契約の中の小さなサービスの一つです。クライアントの方に優しいサービスとして各クライアントの家庭にメディケーションボックスを置いています。平たくいえば置き薬のことですが、これはあくまでも主侍医とクライアントの信頼関係があってこそ実現できるものなのです。
以前、クライアントの1人が、会議の前に頭痛がひどくて薬をバイク便でお届けした経緯から学んだことなんですよ。
■水先案内だけでなく、対人間であることから対応は流動的になることも多いのでは・・・?
もちろんそうですね。今年もインフルエンザが大流行の兆しがあったので、ワクチンをみなさんに打ってもらったりとか、臨機応変に対応しています。
さらに病気や薬に関する新しい情報があると、こちらで調査をしますので、クライアントが自分の病気に関する正しい情報をオンデマンドで得ることができるのです。
    

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